コーチングとは?人は目標を達成したいという思いがあります。

その目標を、自ら積極的に素早く達成することができるように、特性と強みを活かし、その人がもっている能力と可能性を最大限に発揮できるように、自ら考えさせ、行動を促すために、相手の取るべき手段を引き出すコミュニケーションサポートがコーチングです。

積極的に相手の話を聴き、アイディアなど考えをもつことを承認したり、相手が考えて答えを出せるような質問などたくさんのスキルを使って、相手が望む目標をより早く達成できるようサポートすることです。

私たちは幼い頃から家庭や学校で、社会に出てからも職場等で、教わったことを教えられたとおりに行うと、高い評価を得られてきました。

しかし、教わったことを教えられたとおりに行うということは、自ら考え行動する自立した人間を求める現代には合わなくなってきたのです。

  • 「人は無限の可能性をもっている」
  • 「その人が必要とする答えはその人のなかにある」
  • 「その答えに気付くためにはサポートが必要である」

コーチングは、この3つを基本に目標達成やパフォーマンスの更なる向上を目指して、相手を勇気付け、やる気を引き出し、自発的な行動を促すコミュニケーションスキルです。

具体的には、質問を投げかけ、考えてもらうことによって取るべき行動を明らかにしていきます。

ビジネスの場におけるコーチング

変化の激しい現代、新しい人間関係が求められています。

新しい人間関係とは「共生的人間関係」という考え方です。

共生とは、目的の達成の為にお互いに協力し合い、補い合って行動することです。

このような共生的人間関係では、上司から部下への一方向的な指示命令型コミュニケーションではなく、双方向的な質問型のコミュニケーションが基本となります。

その過程で発揮されるコミュニケーションスキルが、コーチングなのです。

コーチングの語源

1500年代に活躍していたガリレオ・ガリレイはこのような言葉を残しています。

人に教えることはできない。人が悟るように手助けすることができる

ガリレオ・ガリレイ

つまり、コーチングという考え方は、1500年代にすでに登場しているのです。

コーチが英語として使われるようになったのは16世紀で、馬車という意味で使われていました。

ハンガリー北部のコークスという村では、自家用四輪馬車が作られていて、それが語源となったと言われています。

「コーチ」は「目的地まで馬車で送り届ける」という意味の動詞として使われるようになりました。

更に1840年代に「受験指導の為の個人教師」という意味で使われ始めました。

1950年代に入ってから、「コーチ」という言葉は経営関連用語として登場するようになりました。

その後、1980年代になるとコーチングに関する出版物が非常に多くなっています。

日本のコーチング

現在の情報社会において個人の経験や価値観は更に多様化しており、その結果コミュニケーションの障害が起こりやすい状況にあるとも言えます。

現在のコミュニケーションは、お互いの共通点と相違点を見つめ、お互いに学び合って向上しようとする視点が不可欠なのです。

ビジネスの場はもちろん、日常生活のあらゆる場面で、双方向型アプローチであるコーチングによって相互理解を深め、活発なコミュニケーションを通じて組織が活性化させようとの試みから、コーチング手法が取り入れられています。

コーチングの種類

コーチングには、大きく分けて二つの分野で適用されています。

どちらも手法は同じですが、「ビジネス」と「パーソナル」の二種類に分類されています。

ビジネスコーチング

ビジネスコーチングは、企業・組織において個人が本来持っている能力や可能性を最大限に発揮できるよう、人材育成の一環として位置づけられています。

この場合は、その企業の上司的立場にある人がコーチとなり、対象者は部下や後輩であることが多く見受けられます。

また、同じ組織ではなく、外部からコーチとして、企業研修や経営者を対象に実施する場合もあります。

パーソナルコーチング

個人の自発的行動を促し、より高い目標達成に導く為のものであることから、日常生活のあらゆる面で取り入れられることが増えています。

自分の人生がより豊かで充実したものになる為にコーチを依頼するという動きが、既に欧米では一般化していますし、日本でも増えてきています。

コーチングのテーマは、「育児」や「恋愛」といった私的なことなど様々です。

パーソナルコーチングは、その分野の専門コーチが携わります。

 

コーチングと関連手法

コーチングと比較されることで、

  1. カウンセリング
  2. コンサルティング
  3. ティーチング

などが挙げられますが、これらとコーチングはどのような違いがあるのでしょうか?

1:カウンセリング

カウンセリングの対象者は精神的な問題を抱えている人です。

カウンセリングは、治療的な側面を持ち、心理状態がマイナスから通常の位置に到達した所で目的は達成したと考えます。

一方コーチングは、主な対象者は特定分野における成果の向上を求め、問題意識が明確な人です。

コーチングは、ゼロからプラスの方向への行動を促し、具体的な成果を挙げることで目的は達成したと考えます。

カウンセリングとコーチングは、何を目的とするのかというゴールが違います。

コーチングは、目標達成の意思をもつクライアントの未来の行動をサポートするのです。

「コーチング」では、問題を解決するための目標を明確にし、解決するための具体的な行動を引き出すことを目的とします。

ただし、キャリアカウンセリングのように、治療的要素よりも未来志向を持つカウンセリングもあります。

2:コンサルティング

コンサルティングは、行動を提案したり、そのやり方を教えたりします。

これに対しコーチングは、自分自身が持っているモノを引き出すことなので、やり方を教えたりするということは基本的には行いません。

 

しかし、ここ最近は、自ら考え答えを出すコーチングだけでは、問題を解決するのに時間がかかる為、コーチングも積極的にアドバイスを取り入れることも多くなっています。

コンサルティングとコーチングの境目がなくなっているのが現状です。

3:ティーチング

従来の指示・命令型のコミュニケーションから、共生型のコミュニケーションへと変わりました。

指示命令を与えるやリ方から、質問するやり方に変わったということです。

簡単にいうならば「指示命令を与えるやり方」がティーチング、「質問するやり方」がコーチングです。

コーチングの三大効果

1:相手を育てる:

コーチングとは、相手が望んでいる目標に向かって目標を達成できるように、相手が自ら行動することを促すものです。

2:相手を支援する:

コーチングとは、相手が望んでいる目標に向かって目標をかなえることができるように、相手が自ら行動するためのサポートです。

3:相手を前向きにする:

これまでのティーチング(指示・命令型のコミュニケーション)に加えて、コーチング(共生型のコミュニケーション)を取り入れ、相手のやる気を高めることによって、自ら気付き、学び、能力を発揮し、成果を実現する自立型人材を育成します。

コーチングの原則

コーチングとはクライアントが必ず「やり遂げる」と信じて行う行為です。

コーチはクライアントのまだ表面に出ていない潜在能力、やる気、無限の可能性を信じてコーチングを通してサポートします。

コーチングの3原則

  1. クライアントが必要としている「答え」はクライアント自身が持っている
  2. クライアントは無限の可能性を持っており、課題をクライアント自身で解決できる能力を持っている
  3. クライアントが必要としている「答え」をクライアント自身が早く見つけるために、サポートするコーチが必要