多くの方は、“Webデザイン”というと、格好良く見た目の良いWebサイトを作ることがWebデザインだと思っているようです。
コーチやコンサルタントなど個人起業家のWebサイトをWordPressで制作している弊社では「成果に繋がるデザイン」こそ、本当のWebデザインだと考えています。
見た目が良いだけの凝ったデザインに、あなたの資金や時間を投じてはいけません。
では、成果を出すWordPressデザインとは、どういうモノなのでしょうか?
目次
成果を出すWordPressデザインとは?
成果を出すWordPressデザインとは、下記の2つに絞られます。
- コンバージョン率が上がるデザイン
- SEO効果を最大化するデザイン
コンバージョンとは、お問い合わせやメルマガ登録、商品・サービスの販売など、売り上げに関わるWebサイトからの最終的な成果を指します。
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取ったもので、「検索エンジンで上位表示をさせるための対策」です。
この2つを最大限に引き出すデザインが、成果に繋がるデザインと言えるのです。
極論ですが、どんなに見た目が悪くても、この2つを実現できれば良いのです。
反対に、どんなに見た目が格好良いデザインでもこの2つを実現できなければ、ダメなWebデザインと言えます。
コンバージョン率が上がるデザイン
コンバージョンはWebからの売り上げに関わるのでとても重要です。
そして、ページビュー数やユニークに訪問した人が、どれほどの割合でコンバージョンがあったかを示す指標をコンバージョン率と言います。
コンテンツマーケティングで要となるコンバージョンは、
- 見込み客のメールリストを獲得
- ソーシャルメディアのファンを増やす
の2つです。
なぜ、「見込み客のメールリストを獲得」と「ソーシャルメディアのファンを増やす」ことの2つで「お問い合わせ」ではなのでしょうか?
実は、これは非常に重要なポイントとなります。
成果を見込み客のメールリストの獲得にすべき理由
ブログの最大の成果として設定すべきことは、見込み客のメールアドレスを獲得することです。
ブログは、キーワードで検索してくるユーザーが、満足して感動するほどの良質なコンテンツを提供する場です。
価値のある良質なコンテンツを提供した結果、様々なキーワードで上位表示され、多くのアクセス数を獲得するブログへと成長していきます。
しかし、ブログのコンテンツに少しでも商品・サービスを売りたいという思いがあると、ユーザーはそれを感じて、そのブログを指示しようと思わなくなります。
その結果、コンテンツマーケティングは失敗してしまうのです。
しかし、ビジネスを行う以上、商品・サービスを販売してお金を稼ぐことも重要です。
その為に効果的になるのが、メールマガジンなのです。
メールマガジンは、ブログと違い1対1のコミュニケーションの場です。
だからこそ、本当に相手の役に立つ商品・サービスを自信をもって紹介することができるのです。
ブログやソーシャルメディアで商品・サービスを売り込んでいる人がいますが、セールスには全く向かない場です。
ブログやソーシャルメディアで商品・サービスを売り込んだら、売り込んだだけ嫌われてしまいます。
だからこそ、ブログではユーザーの役に立つコンテンツの提供だけに集中して、セールス自体はメールマガジンで行うのが最も効果的な方法なのです。
ブログで多くのアクセスを獲得し、メールマガジンで教育、セールスを行うという流れは、Webマーケティングの基礎です。
成果をソーシャルメディアのファン獲得にすべき理由
もう一つのブログの成果として設定すべきことは、ソーシャルメディアでのファン獲得です。
その理由は、ソーシャルメディアのファンが増えれば増えるほどコンテンツが拡散する可能性が高まり、より多くのユーザーにコンテンツを届けることができるからです。
弊社のコンサルを受けているクライアント様のWebサイトでは、1つのコンテンツが数万PVを超える拡散が起こることがあります。
時間を掛けて作ったコンテンツをより多くの方にみてもらうためにも、ソーシャルメディアのファンを獲得することを重視するべきです。
ソーシャルメディアでファンを獲得することを成果として設定するなら、当然、ソーシャルメディアでセールスばかりをしてはいけません。
やるべきことは、記事を読んだ人が、悩みや願望を解決させることができる価値のある良質なコンテンツを作ることです。
商品・サービスを告知するのではなく、悩みや願望を解決させることができる価値のある良質なコンテンツを作ったことを告知しましょう。
そうすることで一人でも多くのユーザーに価値のある良質なコンテンツが届けられ、これを繰り返すことで、自然とファンになってくれるはずです。
SEO効果を最大化するデザイン
次にSEO効果を最大化するデザインについてです。
SEOの効果を最大限にする為には、下記の3つを重視します。
- ナビゲーションメニュー
- パンくず
- サイドバー
この3つを適正化することで、検索エンジン・ロボット(クローラーと呼ばれる)がサイト内を効率良く巡回してくれるようになります。
検索結果の表示の仕組み
検索結果の表示の仕組みは、
- インターネット上にあるWebページをクローラーがチェックする
- その情報が検索エンジンのデータベースに蓄積される
- 蓄積されたページが検索サイトの独自プログラムによって評価される
- 検索結果に表示される
という流れです。
コンテンツがしっかりと検索結果に表示されるようにするには、クローラーにしっかり回ってもらえるサイト構造にする必要があるのです。
WordPressデザインで成果を出す3つのポイント
WordPressデザインで成果を出すには、
- 1カラム、もしくは2カラム右サイドバーのレイアウトにする
- コンテンツの直下にCTAを置く
- ソーシャルメディアのフォローボタンを配置する
の3つです。
1:1カラム、もしくは2カラム右サイドバーのレイアウトにする
下記の図を見て、どのレイアウトの方がコンテンツが目立つでしょうか?
一般的に「1カラムデザイン」「2カラムデザイン(右メニュー)」と答える方が多いです。
コンテンツを求めて訪れてきたユーザーを迷わせないことが重要です。
レイアウトが「1カラムデザイン」か「2カラムデザイン(右メニュー)」の場合、すぐにコンテンツが見つけられます。
では、なぜ「2カラムデザイン(左メニュー)」と「3カラムデザイン」がダメなのでしょうか?
ユーザーがWebブラウザを閲覧する際、最初に左上から読み始め「Z字」で読み進めます。
ですので、「2カラムデザイン(左メニュー)」と「3カラムデザイン」はコンテンツよりもサイドバーが最初に目に入ってしまうのです。
また、3カラムデザインの場合、サイドバーが2つもあり、コンテンツを探すという労力を与えてしまい、ストレスを与えてしまいます。
ストレスを感じたユーザーはせっかくWebサイトにきたのに、すぐに離脱してしまいます。
また、コンテンツ意外の情報が目に入ってしまい、集中して読み進めてもらえないという欠点もあります。
コンテンツを求めて訪れてきたユーザーを迷わせてしまったり、ストレスを与えてしまっては、メールアドレスを残してくれることはありません。
2:コンテンツの直下にCTAを置く
CTAとはCall To Action(コール・トゥ・アクション)の略です。
ここでは、簡単にいうと、ユーザーにメールアドレスの登録を促す仕掛けのことです。
上の図のように、CTAをコンテンツの直下に置くことで、より大きな効果を出します。
その理由は、主に下記の2つが挙げられます。
- ユーザーの求めているコンテンツを最初に読んでもらう
- 質の高い見込み客だけに絞る
ユーザーが読みたいのはコンテンツです。
コンテンツの冒頭や途中にCTAを置くことをユーザーは求めていないのです。
ユーザーの求めているものをしっかり提供した結果、メールマガジンに登録してくれるのです。
ですので、CTAは記事の最後に置くべきだと言えます。
コンテンツを最後まで読んだ後、そのコンテンツが役に立ち、気に入ってくれたユーザーは自然と見込み客になっていくのです。
これが2つ目の「質の高い見込み客だけに絞る」につながります。
見込み客を増やすためにWebサイトのあらゆる場所にCTAを設置してしまうと、見込み客自体は増やすことができます。
しかし、見込み客として質の悪いユーザーも増えてしまい、そのユーザーに貴重な時間を注がなければならなくなってしまうことが問題です。
見込み客として質の悪いユーザーの一つの例として、すべて無料で済ませようとするユーザーがいます。
このようなユーザーに振り回されると、質の高い見込み客への労力が手薄となってしまっては本末転倒です。
コンテンツをしっかり読んでもらい、その後にCTAを訪れるユーザーの方が良質な見込み客になりやすいのです。
弊社では以前、CTAを右サイドバーにも置いていました。
しかし、コンテンツ直下から見込み客になったユーザーの方がお問い合わせの質が高く、商品の購入率も高かったので、コンテンツ直下のみにしています。
3:ソーシャルメディアのフォローボタンを配置する
ソーシャルメディアのフォローボタンはファンを獲得するために重要です。
ソーシャルメディアのフォローボタンはCTAの直下と右サイドバーの上部に設置すると良いです。
CTAの直下にソーシャルボタンを置くと、コンテンツを最後までしっかり読み込んで気に入ったユーザーは、ボタンを押してファンになってくれます。
結果、必然と質の高いユーザーからの流入の可能性が高くなります。
また、ソーシャルボタンを右サイドバーの上部に置くことで、初めて訪れたユーザーは多くのファンがいることを認知し、サイトに信頼感を抱く効果があります。
結果、コンテンツにネガティブな先入観を排除し、安心して読み進めてくれることに繋がります。
まとめ
成果を出すWordPressデザインとは、
- コンバージョン率が上がるデザイン
- SEO効果を最大化するデザイン
この2つを最大限に引き出すデザインです。
どんなに見た目が格好良いデザインでもこの2つを実現できなければ、ダメなWebデザインと言えます。
もちろん、このデザインを施して成果を高めるには、価値のある良質なコンテンツ作りが前提となります。
コンテンツを見た方が、悩みや願望を解決させることができる価値のある良質なコンテンツの作成に何よりも時間を使うことこそが大切と言えます。